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鉄路のスーパーカー#1 JR四国2000系

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 JR四国2000系。
 伊予大洲駅で初めてこいつと対面したときの、何ともいえない気持ちを俺は今も覚えている。
 ステンレスボディにテープを貼っただけの、特急車というにはあまりにも貧相なスタイリングにもかかわらず、キハ185系にはない「凄み」がそこにあった。
 華奢なボディに似合わないごっつい足回り。見た目はとてもアンバランスだが、有無を言わさない迫力があった。そしてそのイメージは、実際に走ると確信に変わった。
 330馬力×2。エンジン出力だけで言えばキハ85とそう変わることはない。しかし、軽量、低重心を極めたボディを振り回すには相当なハイパワーだ。そう、予讃線はコイツの登場で平坦線になった。
 エンジンを回す。85系に比べてゆるゆると走り出すが、2段クラッチのおかげでエンジン音はすごい。そして30キロを超えるとぐんぐん加速し、確かなギアチェンジで一気に120キロへ持っていく。
 世界初の振り子式気動車。回転モーメントを相殺するためエンジンは全車両に2台ずつ搭載。したがって動軸も増えて走行安定性はすこぶるよい。キハ181のような官能的なターボサウンドは聞けないが、その優美な車体に似合わない轟音もまた悪くない。
 実際、2000系はうるさい。ステンレスボディゆえ固有振動数も高く、ビビリ振動や振り子車両特有の細かい振動など不満がないわけではない。
 しかし、2000系が生まれるに至った物語を知れば、そのなりふりかまわぬ走りにも納得がいくというものだ。

 JR四国は、JRの旅客会社の中ではもっとも経営基盤が不安定だ。ぶっちゃけお金がない。JR発足後20年になろうとする今でも、いまだに高松運転所の入り口には「日本国有鉄道四国総局高松運転所」の銘板がついているような会社だ。それでも、どんどん建設される高速道路に対抗するにはスピードしかない。しかし、JR四国の路線はスピードを出すにはあまりにも無理があった。
 随所にある速度制限は、80キロ近くまで変速段で引っ張るキハ181の走行特性をまったく活かせず、さらに1000分の25という連続勾配は、ディーゼルエンジンにとっては最も苦手とする線形。さしものキハ181系も、最高速度85キロで走る屈辱を味合わされた。直噴エンジンを搭載したキハ185系にしても、満足の行く走りはできない有様だった。
 分割民営化後、国鉄の標準化思想から開放されたJR四国は、さまざまな技術的な障壁をクリアして3両の気動車を製造した。それは車体を5度傾け、半径600メートルのカーブを最高速度120キロで走行できるスーパーカーだった。

 JR四国2000系

 この車両は日本の鉄道史に残る名車中の名車だ。
 少なくとも日本の特急用ディーゼルカーは、2000系以前と2000系以後でまったく別の次元のものになった。それは現在JR四国で、8000系電車(スタイルはともかくこの電車も高性能だ)と同じ運転時間で2000系気動車が走れることにも見てとれる。
 気動車が電車に性能的に劣る(※)という定説は、2000系の登場によって過去のものとなったのだ。
 特急〈宇和海〉は、松山と宇和島を結ぶ2~4両編成のローカル特急だ。
 まずは先入観なしで乗ってみてほしい。
 そして驚け、たまげろ。
 これが2000系だ。

※あくまでも走行装置の特性が違うだけであり、どっちが上とか下という話はナンセンスである。
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●JR四国2000系(量産モデル)
出力:330馬力×2/変速機:直結2段
最高速度:120キロ・パワーウエイトレシオ 約0.06
床面高さ:1150ミリ/全高3385ミリ

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あけましておめでとうございます

 あけましておめでとうございます。
 実家から帰ってきた俺です。

 しばらくほったらかしにしておいた『マニこわ』ですが、とりあえず駄ブログとして再利用します。

 さて、実家の布団で目が覚めますと、外は見事なボタ雪。こいつは数時間もすれば結構な積雪になるんじゃねえかという勢いです。
 こうなると鉄道マニアの俺はワクワクするもんです。よーし、雪の中を疾走する鉄道写真を撮りに行くぞ! ってなもんです。雪の中を必死こいて運転する運転士さんには申し訳ありませんが、雪と列車、絵になるんですよ。
 そういえば名鉄瀬戸線の電車が近いうちに全部新車に置き換わるじゃないか。それに名鉄パノラマカーだって撮れるうちに撮っておかなきゃ。1600系も編成替えが始まる前に……。さあどれを撮ってやろうかとあれこれ(楽しく)悩むわけです。

 しかし、俺はどこへも行かないことを決意しました。
 それは、嫁と一緒に帰省しているから。

 俺一人であれば、何があろうが自己責任です。すべての結果を受け入れます。しかし、嫁を撮影につき合わせて風邪でも引かれたらえらいことです。ですからここは自制。それが大人というものです。
 しかし俺の大人はあくまでも「大人エミュレーション」。ですから春日井の駅で行きまみれの列車を見ると決心が揺らいでしまいます。雪の中を疾走する383系かっこいいなあ。名鉄の赤いボディに白い雪、映えるだろうなあ……。

 だめだだめだ!

 なわけで邪念はすべて払い落とすべく、東京までのきっぷを春日井駅で購入します。これで名古屋市内は途中下車不可。名鉄の撮影はできません。

 でも、春日井駅で少しだけ撮影。
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プロフィール

サマンサ

Author:サマンサ
 三度の飯より電車が好きな鉄道マニアの戯言。
 似顔絵は■裂斬ブログ■より。

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